東京女子医科大学(東京都新宿区)を運営する学校法人が設置した第三者委員会が2日に調査報告書を公表し、同大の医学部推薦入試を巡る問題についての詳細が判明した。同窓会組織「至誠会」が持つ推薦枠の対象者を決める面接審査の直前2カ月の期間に、受験生の親族から法人と至誠会への寄付が集中。この期間の受験生側からの寄付額は、2019~22年度は計3520万円に達した。寄付の有無で評価が逆転し、推薦が受けられない受験生が出ていたことも明らかになった。
- 東京女子医大の第三者委、理事長の責任を指摘 報告書を公表
寄付なしの受験生、推薦受けられなかったケースも
同大や至誠会をめぐっては、不透明な資金の流れが指摘されたことを受け、法人が第三者委を設置して調査していた。
報告書によると、至誠会の推…