旧日本軍の細菌戦部隊の一つで、旧満州(中国東北部)で捕虜らに生体実験をしたことで知られる731部隊(関東軍防疫給水部)を題材にした中国映画「731」が18日、中国全土で上映が始まった。
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映画は、「マルタ」と呼ばれ、生体実験の被験者となった中国人の捕虜らの過酷な運命を描いている。捕虜らが生きたまま焼かれたり、遺体が刃物で切断されたりするなど、旧日本軍の残虐さを強調するシーンがあった。
上映前からこうしたシーンの一部を含む予告編が公開されると、ネット上で「シーンが残酷すぎる」などと否定的な評価も出ていた。制作者側は「18歳未満は慎重に選択して、映画を鑑賞してください」との注意書きをポスターなどの宣伝資料に入れている。
当初7月31日に公開予定だったが、理由が明かされないまま延期になったことでかえって話題を呼び、チケット予約サイトでは、450万人以上が「見たい」とした。18日日本時間午後7時時点で興行収入は2億5千万元(約50億円)に達している。
見終えた市民の反応は
公開された9月18日は、満…