熊本県を中心に九州で大きな被害が出た8月の大雨について、文部科学省と気象庁は5日、地球温暖化の影響で、雨量が25%増えていた、との分析結果を発表した。増加幅は過去の例より大きく、原因をさらに調べる必要があるとしている。
今回分析した8月10~11日の雨では、熊本県内に大雨特別警報が発表され、浸水や土砂崩れが相次ぎ、4人が亡くなるなどの被害が出ている。
気象研究所や東京大などのチームは、雨の激しかった11日午後6時までの27時間の雨量について、気象に対する温暖化の影響をみる「イベントアトリビューション(EA)」という手法で分析。温暖化が起きずに今より気温が1.4度低い仮定の状況と、実際の雨量差を調べた。
その結果、温暖化の影響がな…