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鳥取城北との試合で選手に指示を出す仙台育英の須江航監督=内海日和撮影
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 第107回全国高校野球選手権の3回戦に進んだ宮城代表の仙台育英は17日の第1試合(午前8時開始予定)で、ベスト8をかけて沖縄代表の沖縄尚学と対戦する。仙台育英の須江航監督と沖縄尚学の比嘉公也監督にお互いの印象などを聞いた。

 ――2回戦を振り返って。

 須江 地に足をつけた野球ができているが、目に見えないところでのミスが出ている。そのあたりの修正ができれば勝率が上がってくる。

 比嘉 2番手投手の新垣有絃投手が先発して、無失点で5回を投げ切ってくれたことが収穫。ただ打線がつながらない。振らなさすぎるので、もう少し積極的にいこうという話はしている。

  ――相手チームの印象は。

 須江 ディフェンス力が高いチーム。ランクなんて高校野球にはないが、この大会に限っては、優勝候補は沖縄尚学さんだなと思って準備してきた。

 比嘉 全国からいい子たちが集まっている。相手のほうが力は上だと思うが、選抜大会の横浜のように(相手を)上に見過ぎることなく、これまで通りに戦うだけ。

 ――警戒する選手は。

 須江 末吉良丞投手と新垣有絃投手は2年生だが大会を代表するような左右の投手だ。真喜志拓斗選手も身体能力があり、大会の中でも指折りのショートだ。

 比嘉 全員だと思う。通常4番を打つようなタイプの子が8番を打っていたりする。打順に惑わされることなく、イニングの先頭を切ることに集中してやっていったほうがいい。

 ――思い描く試合展開は。

 須江 たくさん点を取れるイメージがわかないので、ロースコアに持ち込めたら初めて勝機がある。1―0とか、せめて2―1くらいのスコアにしかならないと思う。追いかける展開にはしたくない。

 比嘉 ロースコアでも打ち合いでも戦えるようにと、この夏に向けてやってきた。打てなかったら投手が守るし、投手が打たれたら打線が取り返すという戦い方ができれば上に行ける。

 ――次戦への意気込みを。

 須江 元々このチームは守備と走塁をしっかりやってきた。本塁打が出て打撃の状態が上がっているように見えるが、それは想定外のこと。丁寧に一つずつ進塁して得点まで結びつけ、相手にはホームを踏ませない野球をしたい。

 比嘉 この試合に勝てば(春夏通算甲子園)30勝。モチベーションにするために、軽い感じで「めざすぞ」と言ったが、勝てばそういうことになる。相手が仙台育英なので、そういった意味でも子どもたちも何か燃える(ものがあるだろう)。

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