(12日、高校野球青森大会1回戦、弘前中央6―5田名部)
2点リードで迎えた九回表、弘前中央のエース大沢佳投手(3年)は田名部打線につかまった。疲れで球威が落ちていた。「きわどい所に投げてもついてこられた」。3本の適時打を浴び、逆転を許した。
1点を追う九回裏、「1点ならいける」と仲間を信じて待った。
2死二、三塁。打席が回り、仲間から「最後だから楽しんで」と送り出された。フルカウントまで追い込まれた6球目、全力でバットを振り切った。右翼線に上がった打球は逆転サヨナラの適時二塁打に。
初めてだというサヨナラ安打に「めちゃめちゃうれしい」と笑顔を見せた。