反戦歌として長年歌い継がれてきた「いぬふぐり」の作者のすずきみちこ(本名・阿部美智子)さんが、5月末、東京都武蔵野市で亡くなった。93歳だった。 美智子さんは、いぬふぐりが群生する千葉県の小さな村で、6人姉妹の5女として生まれた。 「丘はいまもしばやま いぬふぐりも咲いている」と始まる歌は、丘を一緒に登った「クニさん」が戦争に行き、「口もきかずに死んだ」と続く。そして「戦争が起こらんようにする」との言葉で終わる。 美智子さんが育った村では…