心からの思いを言葉にすると、多くの人に響き大きな力になる――。4月6日のガンバ大阪戦で今季初勝利をつかんだ背景にある、“言葉の力”についてお伝えしたい。
今シーズンは苦しいスタートとなった。2月24日に福岡で行われた開幕戦こそ0―0で引き分けたが、その後は敗戦が続き、昨季のチャンピオン・神戸との試合では1―6の大敗。その次はホームで名古屋を相手に終了間際に逆転弾を許しての5連敗と、キャンプ中にけが人が多く出るという不可抗力もあり、大苦戦の幕開けとなった。
4月1日、小林祐希選手が自身のSNSで「サポーターのみんな」と呼びかけるように書き出し、素直な思いとともに「次で変えよう」とつづった。これが200万回表示を超える大きな反響となった。後日、小林選手にこの投稿の心境を聞くと、サポーターだけではなく、「選手にも向けたもの。監督など誰かに頼ることなく、状況を変えるのは個人個人。自分次第」と、自分を含めた選手へのメッセージも含んでいたそうだ。
そこで迎えた名古屋戦は、ペ…
