自民党の派閥の正式な解散が進んでいない。事務所は残り、政治団体の届け出はそのまま。解散表明の実態はいかに――。
茂木派(平成研究会)は17日、党本部で総会を開き、政治資金規正法に基づく「その他の政治団体」の届け出を取り下げ、「派閥」を解散する方針を確認した。会長の茂木敏充幹事長は会合後、記者団に「この結束は大切にしていきたい」と述べ、グループのまとまりは維持する考えを強調した。
同派は田中角栄元首相が率いた派閥を源流に、竹下登元首相が結成した「経世会」の流れをくむ。現在の岸田政権には党の要である幹事長のほか、3人の閣僚を送り込んでいる。衆院議長ポストもかつて派閥を率いた額賀福志郎氏が務める。
1月の岸田文雄首相による岸…