米ラスベガスで開かれている世界最大級の技術見本市「CES」に今回、スズキが初めて参加した。だが、米グーグル系の自動運転車のほか、各社の電気自動車(EV)が並ぶ一角に持ち込んだのはガソリン車の軽トラック。日本独自の規格の軽トラをあえて目玉に据えた狙いとは――。
出展したのは、ゆとりのある車内空間と積載量が持ち味の「スーパーキャリイ」。写真を撮って家族に送っていたジョージア州アトランタのアーサー・スポサーロさん(52)は「荷物を載せられて機能的だし、駐車もしやすい。私は好きだ」。地元では軽トラの公道走行が認められていないが、「いつか規則が変わったら買いたい」と話した。
大型のピックアップトラックが人気の米国では近年、日本から関連部品の輸出が急増するなど、軽トラ人気が高まっている。だが、スズキは人気だから出展したわけではない、とする。
広報担当者によると、スズキ…