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「いこまハート工房」代表の瀬戸清己さん。修理用の部品がない時は金属を削り出して一から作ることも=奈良県生駒市
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 「あら、戸が開かへんわ」「ペンキはげてもうてるがな」。住まいでお困りのおじーちゃん、おばーちゃん。ご安心ください。奈良県生駒市には、住まいの強ーい味方となる日曜大工ボランティアがあるんです。その名も「いこまハート工房」。代表の瀬戸清己さん(76)は海外でブイブイ言わした元モーレツサラリーマン。でも、そんな肩書はばっさり捨てて、定年後は「好き」をとことんつきつめる熱いハートの人なのです。

 閑静というか人影もまばらな生駒市内の戸建て住宅街。ここでは高齢化と共に住宅の老朽化も確実に進んでいる。

 それを電話一本、ササッと出かけてパパッと直す。庭木を切ってお庭はスッキリ。傷んだ床にはクッションフロア。とれたドアノブや、割れたガラスもハイ元通り。

 代金は実費が基本。数人がかりの作業で6千円を請求したら、「1人6千円ですか?」って聞かれたことも。あまりの安さにご祝儀を弾んでいただくことも。もちろん民業圧迫とならないよう、依頼を受けるのは市内の高齢者や障害者のお宅のみです。念のため。

「オレ、友達おらんやん」

 メンバー15人を束ねる瀬戸…

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