Smiley face
写真・図版
スカイドライブが開発中の「空飛ぶクルマ」の5分の1サイズの模型=東京都江東区、稲垣千駿撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 次世代のモビリティーとして注目される「空飛ぶクルマ」。ベンチャー企業「スカイドライブ」は開発で、国内の先頭を走る。今年の大阪・関西万博でデモ飛行を披露する予定で、数年以内の商用化をめざしている。難路を越えてビジネスとして離陸させようと、挑戦が続いている。

 スカイドライブCEO(最高経営責任者)の福沢知浩さん(37)は昨年12月20日、都内であったスタートアップ(新興企業)関連のイベントで起業家や金融関係者らを前に熱っぽく語っていた。

 「電動で、静かに移動でき、日常的に空を飛ぶのをめざしています」「航空機と同じレベルの安全性、そして認証を取るには大きな資金と開発の努力が必要。いま頑張っています」

 創業から約6年半。研究や開発を進めるにつれ、背中を押してくれる投資家や金融機関、事業会社が増え、これまでに350億円を超える資金を調達。空飛ぶクルマの実用化へ、国内では本命視される存在になっている。

 始まりは、古巣のトヨタ自動車で調達を担当していたころ、社内外の若手技術者でつくる有志団体に参加。ものづくりを生かした革新的な商品など、未来を語り合ったことだった。

大きさ2倍→不安定さ4倍 機体制御に試行錯誤

 「子供たちにモビリティーの…

共有