石破茂首相は11日、訪問先のインドネシアで記者団の取材に応じ、衆参同日選(ダブル選)や主要野党との大連立の可能性について、「大連立もダブル選も、どちらの『だ』の字も言ったことはない」と語った。
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首相は昨年12月28日、出演した報道番組でダブル選の可能性について問われ、「これはある。政府の予算、法律に国会が『だめ』と言えば、国民に決めていただくのが憲法の仕組みだ」と発言。今月1日放送のラジオ番組で、大連立について「選択肢としてはある」と語っていた。
しかし、この日は大連立をめぐり、「少数与党なので多くの賛成を得なければいけないということを申し上げた」と説明。衆院解散については「(内閣が衆院で不信任とされた場合、総辞職か解散をするという)憲法の規定を確認したまで」と主張した。
24日召集の通常国会については、「少数与党なので野党の賛成を得なければ法律案も予算も通すことができず、誠心誠意説明していきたい」と改めて語った。焦点となる企業・団体献金の是非や選択的夫婦別姓制度については、「各党、各会派で真摯(しんし)な議論が行われ、結論が得られれば、政府として必要な対応をとる」と語った。