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JR宮崎空港駅では、窓口のガラスが割れて床に散乱した=2025年1月13日午後10時ごろ、JR九州提供

 13日夜に宮崎県沖の日向灘を震源に起きた最大震度5弱の地震で、気象庁が南海トラフ地震との関連を調べるとして「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を出した。昨年8月に続く2度目の発表に対し、住民や事業者は備えや危機感を新たにした。

  • 南海トラフ地震との関連、調査終了 気象庁 日向灘震源の地震で

 「強い余震は感じなかったので、大きな地震はもう来ないだろうと思ったが、臨時情報が出るといつ巨大地震が起きてもおかしくないと感じる」

 震度5弱を観測した宮崎県高鍋町の住宅型有料老人ホーム「ひなた」の事業会社長、樋口芳乃さん(51)はこう話した。

 同ホームでは70~90代の23人が木造2階建ての建物で生活。日向灘に面する沿岸部から約1キロの距離にあり、南海トラフ地震では津波での浸水が想定される。

 樋口さんは津波の予想の高さが2メートル超の場合は、車で入居者を高台に避難させようと警戒した。実際に観測されたのは宮崎港で20センチだったが、南海トラフ地震臨時情報(調査中)は再び出た。

 前回とは異なり臨時情報の「…

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