福島市は、市内の学校の授業や部活動を支援できる企業をデータベース化する「スクール・サポート企業登録制度」を創設した。これまでは学校ごとに企業とつながりを持つ場合が多かったが、制度導入でマッチングがスムーズになる。
市内の小中学校や特別支援学校を支援する意向の企業・団体が、支援内容とともにオンラインフォームから登録。学校側はその情報を見て企業に支援依頼する。支援実績もデータベースに蓄積されるという。
職場体験や店舗・工場の見学、出前授業、部活動の練習会場や用具の提供といった場面での活用を市は想定している。企業側も認知度の向上やイメージアップにつながるメリットがある。
これまでも小学校の総合的な学習や中学校のキャリア教育などで地元企業が協力することはあったが、学校によっては企業を探すのが難しかったり、学区内に企業が少なかったりした。市側は「企業の専門知識や経験を生かした質の高い教育を推進したい」としている。
企業側の1次登録募集は3月17日まで。新年度から制度の運用を始める。