和歌山県串本町へのふるさと納税の2024年度の寄付額が、昨年末時点で9億円を超え、過去最多だった23年度の5億3420万円を大幅に上回った。昨年12月に町内の発射場から打ち上げられた民間小型ロケット「カイロス」2号機の影響が大きかったとみられる。
串本町によると、町のふるさと納税制度は08年度に始まった。17年度ごろからインターネットのふるさと納税サイトに掲載され、21年度は2億420万円、22年度は3億8260万円と増加してきた。
串本町近海で養殖されるクロマグロ(本マグロ)は人気の返礼品で、全体の約7割を占めるという。ただ24年度は、全国的な米不足で、米を返礼品に掲げる自治体への寄付や、能登半島地震や豪雨被害に見舞われた自治体を応援する動きがみられた。
そうした中、串本町はカイロ…