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ホンダが発表したEVブランド「ゼロシリーズ」の新たな試作車。26年前半に投入する中型SUV=2025年1月7日、米ラスベガス、稲垣千駿撮影

 ホンダは17日、高い技術や技能を持つ従業員については、6月に定年制度を廃止すると発表した。年齢の上限も設けない。同社は現在、60~65歳の間で任意に定年を選べる「選択定年制」を導入している。自動車業界は「100年に1度の変革期」にあるとされる。65歳以降も働ける仕組みを整え、人手不足の解消や技能伝承につなげる。

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 同社は、電気自動車(EV)の開発などに注力するため「脱エンジン」を掲げる一方で、エンジンの開発は今後も続ける方針を示している。

 今回の一部従業員の定年廃止によって、エンジン開発などの技術を継承しつつ、EV開発などの新しい分野に人材を振り向けるようにする。

 貝原典也副社長は会見で「既存分野の知見が薄れるのを回避しつつ、新たなことにチャレンジする」と話した。

 「大きな変化、たちうちできない」

 ほかにも6月から、役割と報…

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