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三田村静子さんはオスロで、出国の直前に亡くなった小峰秀孝さんの半生をテーマにした紙芝居の朗読をした=2024年12月20日、長崎市、小川崇撮影
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 ノーベル平和賞の授賞式が開かれたノルウェー・オスロ。授与された日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表団とは別に、長崎から現地へ渡った被爆者がいる。紙芝居の朗読で核廃絶を訴えてきた三田村静子さん(83)。40年近く平和活動を続けてきたが、「総仕上げ」として今回のオスロ行きを決めたという。

 「長崎では子どもたちに向けて紙芝居をしています。きょうは長崎弁を織り交ぜてお話しします」

 授賞式翌日の昨年12月11日朝、オスロ市内の図書館。三田村さんは、地元の政党などに所属する若者らに向けて、日本から持参した紙芝居を見せていた。

 3歳のとき、爆心地から山を挟んで約5キロの旧福田村(現長崎市)の自宅で被爆した。

 大人になって繰り返しがんを患った。被爆時に一緒に自宅にいたきょうだいも、相次いでがんになった。自身の娘も39歳でがんで亡くなった。「原爆の影響が及んだのではないか」と、今も苦しむ。

語り部として米国市民と対話

 語り部として、非政府組織(…

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