JAグループ北海道やコープさっぽろなどが2月8日、さっぽろ雪まつりの会場で、「カレーパンを8時間で1万個売る」ことに挑戦する。達成すれば、ギネス世界記録になる。北海道の冬の一大イベントで話題を集め、道産食材の魅力を幅広くアピールしたい考えだ。
JA北海道中央会などが17日記者発表した。
カレーパンは、「贅沢(ぜいたく)スモークホタテ」と「コク旨ビーフ」の2個セットで販売。価格は税込み500円。会場では、揚げたてを提供する。
メインの食材のホタテや牛肉だけでなく、ジャガイモやニンジン、タマネギ、米油など、スパイス以外のほぼすべてを道産でそろえた。
レシピは旭川市出身の下国伸シェフが考案。「贅沢スモークホタテ」は、ホタテを燻製(くんせい)しょうゆだれで味付けした後に他の具材を調味し、香ばしさが広がるようにした。
「コク旨ビーフ」は、牛ひき肉に炭火風味と焼き肉たれの要素を加えて味の奥行きを出した。「道内でつくったものは道内で消費するのが一番おいしい。生産現場の気持ちも閉じ込めておいしく仕上げた」と下国シェフ。
今年は、国連が定めた「国際協同組合年」。農業や漁業、小売業など道内の16の協同組合が連携を強化して、今回のカレーパンを開発。ギネスへの挑戦を通じて、利益の追求を目的としない協同組合の役割や意義を消費者に知ってもらい、協同組合の認知度向上にもつなげたい考えだ。
2月8日の販売は、雪まつりの大通西8丁目会場で、午前11時~午後7時に行う。カレーパンを8時間で販売したこれまでのギネス世界記録は、2023年5月に愛知県のパン店が達成した8340個という。目標は1万個を掲げるが、8340個を超えれば記録を塗り替えられる。雪まつり後は、コープさっぽろの店舗での商品化を予定している。