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優勝した東京都立小石川中等教育学校の紀平一磨さん(右)、小林温太さん(中央)とフェニックスの茅森早香選手=2025年1月19日、朝日新聞東京本社
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 全国の高校生が頭脳スポーツとして麻雀(マージャン)の腕を競う全国高等学校麻雀選手権プレ大会(東京大会、朝日新聞社主催、コナミアミューズメント、セガ協賛)が19日、朝日新聞東京本社で開かれた。

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 2人ずつのチーム戦で、21校から31チーム62人の高校生らが参加。5試合を戦い、東京都立小石川中等教育学校の紀平一磨さん、小林温太さんのチームが優勝した。2人とも高校1年生にあたる4年生で、今夏に予定される全国大会の本戦出場シード権が与えられた。

 高校生たちは会場内で、スマートフォンの麻雀アプリを通して対局。「セガNET麻雀 MJ」と「麻雀格闘倶楽部Sp」の二つのアプリが使われた。

 一昨年の夏に麻雀を始めたという紀平さんは「これまで乗らなかった裏ドラと来なかった赤ドラが来てくれた」と喜んだ。紀平さんに誘われて昨春に麻雀を始めた小林さんは「自分の中でいい麻雀ができた。夏に向けてもっと練習したい」と次を見据えた。

 2人の通う学校に麻雀部はなく、アプリなどで練習を積んできた。紀平さんは「学校に今回の賞状を見せて、同好会から立ち上げたい」と意欲を見せた。

 麻雀のプロリーグ戦「Mリーグ」で活躍する麻雀格闘倶楽部の高宮まり選手は紀平さんの試合を観戦し、「仕掛けが積極的で、思考が感じられて好み。柔軟な発想が多く、思い切りの良さが出ていた」と評した。

 チーム2位は神奈川県立岸根高校の白石颯生(さつき)さん(3年)と酒井桔平さん(3年)。最終戦で紀平さん、小林さんに約100ポイント差を逆転され、表彰式の壇上でコメントを求められた際は、悔しさのあまり言葉がでない場面もあった。

 酒井さんの試合を観戦していたフェニックスの茅森早香選手は「すごい悔しそうなインタビューが印象的だった。丁寧に打てていただけに、最終戦にラスをとってしまったのがもったいなかった」と振り返った。

 チーム3位は同じく岸根高校の北村大輝さん、久田朝陽(あさひ)さんで、個人最優秀賞も北村さんが獲得した。

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