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パリのノートルダム・ドゥ・バルドグラス教会で16日、極右政治家ジャンマリ・ルペン氏の追悼ミサが開かれている間、教会の外に置かれた同氏の遺影=AP
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 フランスで今月7日、極右政党「国民戦線(FN)」の創設者ジャンマリ・ルペン氏が96歳で死去した。差別的な主張から仏政界で「際物」とみなされる一方、国民の不満をすくいとって支持を伸ばした。ジャンマリ氏は仏政界でどんな存在だったのか。その死は、右翼が影響力を増すフランスと欧州に何をもたらすのか。FNを研究するトゥール大学のシルバン・クレポン准教授(56)に聞いた。

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 ――ジャンマリ氏は仏社会にとってどんな存在だったのでしょうか。

 2002年の大統領選で決選投票に進んで以来、他の政党にとっては、FNの主張に対してどんな立場を取るかが重要になりました。必ずしも最優先の課題ではなかった移民問題が政治の議論の中で最も多く取り上げられるようになりました。

 ジャンマリ氏の率いるFNは…

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