東京大が、今春の入学者から、両親が東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県以外に住んでいる地方出身の学生のうち、要件を満たす場合は、授業料を25%減額する。17日に発表した。要件は、世帯年収が900万円以下▽高校卒業から2年以内に学部入学――など六つを設けている。
東大は、今春の入学者から授業料を今より2割高い年64万2960円に引き上げる。それに合わせて、家計が苦しい学生らの支援の拡充を検討していた。要件を満たす地方出身学生の授業料は、今の53万5800円より5万円以上安い48万2220円になる計算だ。
東大は、国の修学支援新制度とは別に、独自に世帯年収400万円以下の学生の授業料を全額免除しており、値上げに伴い、今春からは、対象を同600万円以下の学生に広げる方針を示していた。
経済支援に詳しい識者はこうみる
東大は近年、首都圏の中高一…
