米国のトランプ新大統領は21日、ホワイトハウスで記者会見し、ウクライナに侵攻するロシアのプーチン大統領と「非常に近く」協議する考えを示した。プーチン氏が停戦に向けた交渉に応じない場合、追加制裁を科すかと問われると「その可能性が高い」と答えた。
ウクライナへの軍事支援を続けるかとの問いには「検討中だ。ゼレンスキー(大統領)と協議しているところだ」と述べるにとどめた。「プーチン大統領とは非常に近く話すことになっており、どうなるか見てみよう」と続けた。プーチン氏については「賢く、バイデン(前大統領)を軽視していた」と評した。
「一つだけ言えることは、欧州連合(EU)は今よりもずっと多く払うべきだということだ」とも述べた。トランプ氏はかねて、米国に比べて欧州各国は安全保障面での負担が不当に少ないとの不満を示してきた。この日も、「我々はバカなのか? 答えはイエスだ。彼らもそう思っているに違いない」「我々は彼らに食い物にされている」などと語り、被害者意識をむき出しにした。
北大西洋条約機構(NATO…