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航空機の機体にリブレット形状塗膜を施す様子©JAXA/JAL/オーウエル
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 航空機に凹凸のある塗膜を施すことで空気抵抗を減らし、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減する実証実験が始まった。ヒントにしたのは「サメ肌」だ。

 日本航空はボーイング787―9の胴体部分の約30%に「リブレット形状」と呼ばれる凹凸のある塗膜を施し、1月18日に就航させた。国際線での運航は世界初という。

 サメは肌に微細な溝があり、水の抵抗を減らして速く泳げる。これをヒントに考案された微細な溝構造がリブレットで、競泳用水着や船などに使われてきた。航空機への応用も期待されていたが、加工が難しいことなどが課題だった。

 そこで塗料開発などを手がけ…

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