「街」=大川美術館蔵 青緑の色層から、建物や群衆が浮かび上がる。近代化によって発展した街と、都会暮らしを享受する人々。華やかな昭和モダンを描いているはずなのに、どこか寂しさを感じさせる不思議な絵だ。作者は、36歳で亡くなった夭折(ようせつ)の画家で、今もその才能を惜しまれる松本竣介。この絵は26歳の時の作品だ。 群衆…