中国の電気自動車(EV)大手BYDの日本法人は24日、年内にプラグインハイブリッド車(PHV)を日本市場に導入する方針を発表した。PHVはエンジンとモーターを搭載し、外部から充電できる点でハイブリッド車(HV)と異なる。EVになじみの薄い消費者に受け入れてもらおうと、日本で攻勢をかける。
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日本の市場でPHVが占める割合はまだ低いが、販売台数は少しずつ増えている。劉学亮社長は都内であった事業方針発表会で、「日本では(EVの航続)距離や充電施設への不安がまだある。そこで要求に応えるため、私たちは皆さんに約束いたします」と述べ、今後の戦略を明らかにした。
BYDはこれまで日本にEV3車種を投入してきたが、2027年ごろまでにEVとPHVあわせて計7~8車種の展開を目指すという。また、26年以降にはEVトラックを導入する予定という。
BYDは昨年の世界販売台数が400万台を超え、ホンダや日産自動車を上回る見通しだ。日本でも拠点を増やしているほか、俳優の長澤まさみさんが出演するCMなどで認知度を上げ、存在感を徐々に強めている。