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(手前右から時計回りに)おひたし、白あえ、ウィンナーとの炒め物、ごまあえ=2025年1月22日、山梨県都留市、池田拓哉撮影
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 山梨県都留市の地野菜「水かけ菜」が旬を迎えている。「平成の名水百選」(環境省選定)の湧水(ゆうすい)群がある十日市場・夏狩地区の特産で、市によると、年間を通じて水温が10~12度前後に保たれる富士山の湧水を水田に引き込んで栽培されている。

 十日市場の斉藤愛夫さん(76)方では、まっすぐに伸びた緑色の水かけ菜が水田を覆っていた。斉藤さんは長靴を履き、高さ約30~40センチの水かけ菜を引き抜いて十数株ずつをわらで束ねた。

 昨年10月に種をまき、12月に湧水を流し込んだという。「朝方は水が温かく感じる。水かけ菜は富士の恵みだ」

 この日、斉藤さんの食卓におひたしや炒め物など、水かけ菜を使った4品が並んだ。妻みつよさん(76)が「あくも、くせもない。しゃきしゃきして、生でもおいしい。しゃぶしゃぶもいいのよ」と教えてくれた。

 栽培農家は20軒ほど。自家消費が多いが、2月上旬までは市内のスーパーや「道の駅つる」に出回るという。

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