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東北・みやぎ復興マラソンで、かさ上げ道路を走るランナーたち=2017年10月、宮城県岩沼市、福留庸友撮影

 東日本大震災の津波被災地を走る「東北・みやぎ復興マラソン」(仙台放送主催)の終了が決まり、事務局が昨年の参加者に伝えた。物価高による経費増加が要因という。2017年に復興への寄与を目的に始まった大会は、コロナ禍などを挟み計4回で幕を閉じる。

 被災地を走る同マラソンは復興の進み具合を体感できるのが特徴で、フルマラソンには毎年約8千人のランナーが参加していた。19年は東日本台風、20~22年はコロナ禍で中止されたが、23年から再開していた。

 事務局の仙台放送によると、物価高で開催経費が急騰。コース警備のスタッフや資材確保が難しくなり、大会継続は難しいと判断した。17日の参加者へのメールで、「大会の継続には大幅な収入増と大会経費の圧縮が必須。経費圧縮で復興支援が不十分となる」などと説明した。

 仙台放送は「ランナーやボランティアをはじめ大会に関わったすべての人に感謝している。仙台放送として番組やイベントなど別の形で、今後も復興に寄与していきたい」としている。

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