結婚する際に夫婦が姓を同じにするか、改姓しないかを選べる「選択的夫婦別姓制度」に関して、香川県議会と県内全ての市町議会で3月までに、制度導入や議論推進を求める意見書が可決された。都道府県内の全議会が意見書を可決したのは全国初。
陳情や意見書の可決・採択に向けて取り組んできた「選択的夫婦別姓制度を願う香川県民の会」(ぼそぼその会)の山下紀子さん(51)に、これまでの活動について聞いた。(聞き手・山田健悟)
- 「姓選ぶ権利を」県内全議会で意見書可決は全国初 政党を超えた賛成
――「ぼそぼその会」はどのような集まりですか
制度導入を掲げて全国的に活動している一般社団法人「あすには」の前身組織のメンバーだった頃、同じ思いを持つ人たちと交流するために2020年10月に立ち上げた団体です。
あすにはの支援を受けながら、当事者として香川県内の議員に会い、制度の中身や必要性について説明し、地方議会で陳情や意見書の採択、可決をお願いするほか、当事者が語り合う集まりを開いてきました。
――活動が実り、3月19日までに県議会と県内17市町の議会で意見書が可決されました
当日は、綾川町議会を傍聴していました。意見書が通ったときは、ただただ率直にうれしかったです。
3年間の活動の中でお話ししてきた議員さんの顔が浮かび、感謝の気持ちも強く感じました。
記事の後半では、議員へ働きかける際のポイントや注意点についても聞きました。
今回の意見書可決は、議員さ…