戦前から親子代々、囲碁のプロ棋士が輩出した囲碁一家から、5代目の棋士が誕生した。日本棋院は31日、大阪・関西総本部の院生(プロ候補生)、関山穂香(ほのか)さん(17)をプロ棋士に採用すると発表した。関山家は穂香さんの高祖父から4代続いてきた囲碁一家。5代目の誕生は、日本のプロ組織である日本棋院、関西棋院を通じて初めて。
穂香さんは関西総本部の院生リーグで女子1位の成績を収め、院生師範4人全員から推薦され、4月1日付で「女流特別採用推薦棋士」としてプロ棋士になる。
日本棋院によると、関山家は初代が盛利四段、2代目は1941年に第1期本因坊に就いた利一九段、3代目は利夫九段、4代目は利道九段(51)。5代目となる利道九段の子、穂香さんは将来の目標として「自分にしかできないことをしたい」と語っている。