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映画「雪の花 ―ともに在りて―」の公開を記念した企画展を訪れた小泉堯史監督(右)と原作者・吉村昭氏の長男司さん=2025年2月2日午後3時32分、東京都荒川区荒川2丁目、中山由美撮影
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 東京都荒川区出身の作家・吉村昭(1927~2006年)の歴史小説「雪の花」が原作となった映画「雪の花 ―ともに在りて―」の公開を記念し、区内の「ゆいの森あらかわ」で特集展示が開催されている。2日には小泉堯史(たかし)監督のトークショーもあった。

 作品は、江戸時代末期、福井藩の町医者・笠原良策(1809~80年)が疱瘡(ほうそう)(天然痘)から人々を救うため、種痘(予防接種)の普及に尽力した実話を描いたもの。

 小泉監督は、「影武者」など数々の黒澤明監督作品で助監督を務めた後、「博士の愛した数式」などを監督した。トークショーで「コロナの頃に小説を読んだ。(笠原は)高い志を持つ人物、会ってみたいとひかれた」と話した。「小説は史実を大事に描いている。でも映画は感情的なものでそのままにはいかない」と映画化への難しさや悩みも明かした。一方、吹雪の中での撮影もあったが、「人柄のいい俳優と段取りのいいスタッフばかりで現場での苦労はなかった」と話した。

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 トークショー終了後、小泉監…

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