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国民党議員のリコール請求に署名にする男性(左)=2025年2月4日、台北、王思婷撮影

 与党・民進党が少数の「ねじれ議会」となっている台湾立法院(国会に相当)で、国民党など野党との対立が深刻化している。野党側が民進党の反対を押し切る形で法案や予算案を次々と可決する一方、民進党も司法手続きなどを通じて対抗。市民団体による立法委員(議員)のリコール請求が多発するなかで、社会の分断を懸念する声もある。

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 「署名に参加してください」「こんにちは。署名されましたか?」

 2月上旬、屋台が並ぶ台湾中心部の夜市の入り口付近で、「リコール隊」と書かれたベストを着た15人ほどが道行く人々に声をかけていた。野党・国民党の立法委員のリコールを求める署名活動を進める市民団体の人々だ。

立法院は野党が主導

 昨年1月の総選挙で選ばれた…

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