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インド北部プラヤーグラージで2025年2月12日、ヒンドゥー教の大祭「マハ・クンブ・メーラー」の会場でガンジス川とヤムナ川の合流地点で沐浴(もくよく)する人びと=ロイター

 インドの首都ニューデリーの鉄道駅で15日夜、大規模な雑踏事故が発生し、列車を待つ乗客ら少なくとも18人が死亡した。主要メディア「タイムズ・オブ・インディア」などが報じた。乗客の多くは、同国北部で開催中のヒンドゥー教の大祭「マハ・クンブ・メーラー」に向かう巡礼者とみられ、犠牲者数がさらに増える可能性もある。

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 当局によると、事故は15日夜10時ごろ、主要駅のホーム上で発生した。数千人が北部プラヤーグラージ(旧アラハバード)に向かう列車を待っていたといい、当局が事故原因を調べている。

 モディ首相は16日未明、X(旧ツイッター)に「駅での群衆事故に心を痛めている」と投稿し、犠牲者を悼んだ。

4億人が訪れる「世界最大の人の集まり」 1月にも事故

 この祭りは、インドの4カ所の聖地で3年に1度、順番に開かれる「クンブ・メーラー」の中でも、最も神聖とされる。6週間の開催期間中、4億人が訪れるとみられ、「世界最大の人の集まり」と呼ばれる。

 この祭りを巡っては、1月末にプラヤーグラージの会場でも雑踏事故が起き、地元警察当局は30人が死亡したと発表していた。多くの巡礼者が、「聖なる川」とされるガンジス川とヤムナ川の合流地点での沐浴(もくよく)に向かっていたところ、休んでいた人びとが、先を急いだ群衆の下敷きになったとされる。

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