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ウクライナの子どもが描いた「こんな傘があれば」=2025年2月16日、東京・南青山
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 ロシアのウクライナ侵攻開始から3年が近づくなか、「ウクライナの子どもたちの絵画展」が16日、東京・南青山の「PASONA SQUARE」で始まった。子どもたちが見て、感じたウクライナの状況を伝える二十数点が並ぶ。24日まで、入場無料。

 日本からウクライナへの支援を呼びかける「有志の会」主催。共同代表の坂本龍太朗さんは、ウクライナの隣国ポーランドにあるワルシャワ日本語学校の教頭を務める。展示作品は、ウクライナから避難してきた人たちを支援するなかで、子どもたちに描いてもらったもので、日常生活が一変したことを伝える「私を変えたあの日」、飛んでくるミサイルから街を守る「こんな傘があれば」など。

 一時帰国して16日の絵画展のオープニングで現状報告をした坂本さんは、「戦争が日常になったウクライナの復興はまだ先で、今の子どもたちの世代が担うことになる。『支援疲れ』と言われるが、日本から関心を持ち続けてほしい」と話した。

 共同代表で、ポーランド大使としてウクライナ支援にあたり昨年退官した宮島昭夫氏もあいさつし、「避難民に寛大なポーランドの人たちを見てきて、日本に帰っても何かできないかと考えた。いま停戦に向けた動きが報じられているが、一日も早く永続的な平和につながってほしい」と語った。

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