ミャンマー東部ミャワディを舞台にした国際的な詐欺をめぐり、タイ警察が今月保護した日本人の少年(16)が、「海外でやれる仕事があるとSNSで誘われて応募して渡航した」と説明していることが17日、捜査関係者への取材で分かった。少年は愛知県在住の男子高校生で、県警などは少年が「闇バイト」に応募して、「かけ子」として特殊詐欺に関与させられた可能性があるとみて、少年から詳しい事情を聴いている。
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捜査関係者によると、少年はSNSで闇バイトに応募し、昨年12月にタイ経由でミャンマーに渡航。行方不明になったため、家族から在タイ日本大使館を通じてタイ側に捜索要請があった。
今月になって、少年から家族に「ミャンマーで中国マフィアに詐欺をさせられている。助けてほしい」といった趣旨の連絡があり居場所が判明。タイ側が保護し、少年は16日に日本に帰国したという。少年は他にも複数の日本人がいたと説明しているといい、県警などが確認を急いでいる。
一方、タイ警察幹部は17日…