子育て世帯のランドセルを購入する経済的負担と、子どもの通学時の身体的負担を減らそうと、徳島県阿波市は2026年春に小学校に入学する1年生の希望者に、通学用かばんを初めて無償配布する。市によると、県内の自治体では鳴門市に次いで2番目とみられる。
市によると、軽く、丈夫で、撥水(はっすい)性にも優れた品質や、修理対応の手厚さなどから、大阪市のランドセル製造卸「コクホー」のかばんを配布用に選んだ。ナイロン製で重さは約1050グラム、大きさは幅27.5センチ、高さ38センチ、奥行き18センチ。色は黒、赤、緑など7種類から選べる。6年間の無償の修理保証がついているという。
対象は26年4月に小学1年生になる市内の約170人を見込む。市学校教育課の担当者は「物価が高騰している中で子育て世帯を支援して、阿波市に住み続けてもらうきっかけの一つにしてもらえたら」と話している。
見本は3月上旬から市役所で常時展示し、希望の色にならない可能性もあるため、7月末までに市へ申し込むよう呼びかけている。問い合わせは同課(0883・36・8741)。