「よし! これで僕は何ポイント?」
ボードゲームに熱中する小学5年の息子の笑い声が聞こえる。この場所に一緒に通って、次の春で1年。少しずつ、親子で元気を取り戻せた感じがする。
大津市の女性(50)は毎月、市内の大町千恵さんの自宅を訪ねる。登校していない子どもと保護者がランチをしながら交流する「ほっこりハウス☆住人十彩」の常連だ。
息子は4年生の1学期から、登校しようとすると起き上がれなくなった。原因ははっきり分からない。「しおれた植物みたいになった」
授業のある時間帯に息子が外を歩いていると、近所の人から「学校は休みなの?」と聞かれたことがあった。悪気のない声かけ。でも、昼間の外出は控えがちになった。
続かなかったフリースクール
「この子の将来はどうなるんだろう」「子育ての仕方がよくなかったんじゃないか」。不安は膨らみ、自分を責めるようになった。
フリースクールの体験に2回…