パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘をめぐり、トルコのエルドアン大統領は20日、ハマスの最高指導者ハニヤ政治局長とイスタンブールで会談し、ガザへの人道支援の継続やイスラエルとの停戦について議論した。トルコ国営アナトリア通信が報じた。
昨年10月のガザでの戦闘開始以降、両者が会談したのは初めて。トルコは北大西洋条約機構(NATO)の加盟国でありながら、米欧が「テロ組織」と指定するハマスを擁護し、イスラエルに対して最も厳しい姿勢を示す国の一つ。停戦に向けた圧力をかけるため、今月上旬にはイスラエルへの輸出制限を発表した。
アナトリア通信によると、エルドアン氏は会談でイスラエルとイランの対立激化に言及し、ガザの状況に再び国際社会の注目を集めるようにすべきだと訴えた。その上で、ハマスとイスラエルの恒久的な停戦に向けて外交努力を続けていると強調したという。
イスラエルとハマスの仲介役…