1月に東京で開かれた第29回全国少年少女選抜レスリング選手権大会で、男子の6年生70キロ超級で優勝した滋賀県甲賀市立伴谷小6年の谷元陽景(ひかげ)さんが19日、岩永裕貴市長に優勝を報告した。
谷元さんが所属する日野レスリングクラブ(日野町)によると、近年の五輪選手の多くが、子どものときにこの大会や夏の選手権大会に出場している。
谷元さんは昨夏の大会で準優勝。1月の大会では、トーナメントを勝ち上がって決勝に進み、昨夏の決勝で敗れた相手にリベンジを果たして優勝した。指導した北岡秀王(ひでお)さんは「悔しさをバネに練習に励んだ成果が出た」と話す。
実は、谷元さんがレスリングを始めたのは小5の9月から。「すごいなあ」などと感心しきりだった岩永市長。「自分の強さはどこにあると思う?」と聞くと、谷元さんは「体格」と答えた。身長は163センチ、体重は91~92キロあるという。
表敬訪問を終えた谷元さんは「うれしいのと、もっとがんばりたい気持ちになった」。ただ、今後は小1から続けている柔道に集中したい、と思っている。「柔道でオリンピック1位を取りたい」。そんな夢を思い描く。