四国の最西端、佐田岬半島の先端にある愛媛県漁協三崎支所(伊方町)が、地元のアカウニを「日本一」にする取り組みを始めた。
日本一とは量と質の両方でだ。「全国でここだけでしか挑戦できないこと。伸びしろがかなりある」。素潜り漁を営む「海士(あまし)」で、支所運営委員長の尾﨑健史(たけし)さん(33)はきっぱりと言う。
アカウニは主に西日本でとれる。どの産地も近年、とり過ぎや地球温暖化の影響などで漁獲量が減り、市場価格が高騰しているという。
三崎産の最大の売りは大きさだ。平均して他の産地よりも大きく、殻の直径が8~9センチ級もとれる。
三崎の海は地形的に、温かい…