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パタヤの拠点から押収されたタブレットやスマートフォンなどの証拠品=2025年2月26日午後5時5分、神奈川県警加賀町署、加藤美帆撮影

 タイのリゾート地パタヤを拠点に還付金詐欺などをしたとして日本人の男5人が逮捕された事件で、神奈川県警は26日、二つあった拠点から押収したタブレットなど約80品目の捜査で、約20万人分の氏名や住所、電話番号が書かれた名簿、想定問答集のようなセリフが書かれたマニュアルのデータなどが見つかったと明らかにした。

 県警は同日、5人を電子計算機使用詐欺などの疑いで再逮捕し、発表した。5人は「かけ子」とみられる。認否は明らかにしていない。

 5人のうち、木村健二朗(37)、井上貴博(34)、山口勝仁(29)の3容疑者は電子計算機使用詐欺の疑いで再逮捕された。再逮捕容疑は昨年12月、区役所職員らになりすまし、大阪市旭区の70代女性に「医療費の還付金を受け取れる」などと電話でうそを言い、約135万円を詐取したというもの。暴力団対策課によると、3人がいた拠点での詐欺は約300件、被害額は2億円超とみられるという。

 畠中一(40)、鵜飼孝之(42)の2容疑者は詐欺未遂容疑で再逮捕された。昨年12月、警察官らを装い、大阪府泉大津市の80代女性から現金を詐取しようとした疑いがある。

 同課によると、5人は名簿を共有しており、同一グループの可能性もあるとみて捜査している。

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