東京ヤクルトスワローズの松元ユウイチ・外野守備走塁兼作戦コーチ(44)がブラジル代表の監督として、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場をめざしている。3月2日から米アリゾナ州でコロンビア、ドイツ、中国との予選が始まる。
昨夏、ブラジル球界首脳から監督就任を打診され、即決した。
「ずっとヤクルトでコーチの仕事をいただいて、いつかはブラジルの監督を、という気持ちがありました。恩返しという気持ちも含めてね」
2月1日からヤクルトがキャンプを張る沖縄県浦添市で選手の指導にあたっていたが、中旬に代表のミニキャンプに合流するためブラジルへ向かった。
日系3世で、1999年、野球留学生としてヤクルトに入団した。当初は日本語も片言で、日本食も口に合わなかった。外国選手枠の関係で1軍出場も難しかった。
「最初の3年間はつらかった…