みずほ銀行の元行員が支店の貸金庫から顧客の現金を盗んでいた問題で、同行は27日、当時30代の元行員が貸金庫の予備鍵を不正に持ち出し、計6600万円を盗んでいたと公表した。加藤勝彦頭取が、問題が明るみに出てから初めて公に報道陣の取材に応じ、「お客様に不安を与えてしまったのは大変申し訳ない」と謝罪した。
みずほ銀によると、広尾支店(東京)に勤務していた女性行員が2016年1月から19年6月まで、顧客2人の貸金庫から現金を盗んでいた。支店で管理していた予備鍵を顧客の利用であるかのように装い、不正に入手していたという。
19年8月に発覚し、みずほ銀は2カ月後に元行員を懲戒解雇とした。元行員は、融資の申し込みがあったと見せかけて銀行から約5200万円を盗んだとして、21年2月、警視庁に窃盗容疑で逮捕された。貸金庫問題はこの調査の過程で発覚した。
19年の発覚時、みずほ銀は…