東京電力は27日、重大テロに備えた柏崎刈羽原発の「特定重大事故等対処施設(特重)」の建設が当初計画より4~5年遅れるとの見通しを明らかにした。7号機は設置期限である今年10月から特重の完成時まで運転ができなくなる。稲垣武之所長はこの日の記者会見で、運転中の原発が少ない東日本では夏場の電力需給が厳しくなるとして「発電し、供給できれば大きな貢献になる」として、短期間であっても今夏に再稼働させることへの意欲をにじませた。
特重は福島第一原発事故後、運転する原発に設置が義務づけられた。原子炉本体の詳細設計が国の原子力規制委員会に認可されてから5年間の「経過措置期間」に建設することが求められ、期限を過ぎると運転ができなくなる。7号機は今年10月、認可が遅かった6号機は2029年9月が設置期限とされている。
稲垣所長は7号機に関して…