公正取引委員会北海道事務所と消費者庁は28日、道内を中心に家具・生活雑貨専門店「スイートデコレーション」を展開する長谷川産業(帯広市)に対し、消費者側が有利だと誤認するような価格表示をしたとして、景品表示法に基づく措置命令を出した、と発表した。
公取委によると、同社が運営するネットショップサイト「スイデコ公式ネットショップ」などで、敷物やクッションのほか、ベッド、引き出し収納家具、クッション、ルームシューズなど53品目について、2024年5月18日~10月12日に、実際の販売価格のほかに割高な「通常価格」を提示して、販売価格が安いかのように消費者に誤解を与えた。
53商品の表示上の価格差は108円~1万3200円。単純平均して26%値引きされているように表示されていた。表示はすでに是正されているという。
長谷川産業では「事実関係を確認中で、現段階で回答することはできない」としている。同社は北海道に14店舗、関東地方に2店舗を展開するほか、インターネットショップも4店舗を運営。家具や室内装飾品、事務機器、寝具など約1万点を取り扱っている。