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 江藤拓農林水産相は4日の閣議後記者会見で、「流通の目詰まり」の解消を目的とする備蓄米放出について、2回目となる6万トンの入札手続きを始める方針を明らかにした。

 農水省は21万トンを放出する方針を打ち出しており、3日に初回15万トン分の入札を公告した。当初は2回目の放出は、初回の効果を見定めて決める予定だった。

 ところが、先月末に公表された統計で、1月末時点での大手集荷業者が確保したコメの量は、前年同期より23万トン少なかった。農水省が流通の目詰まりの指標としており、前年同期より21万トン少なかった昨年末よりも減少幅が拡大した。そのため、江藤氏は「事務方に速やかに入札の準備を進めるよう指示した」という。全体の放出量についても「拡大を検討する」と話した。

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