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 今春闘の賃上げ要求について労働組合の中央組織・連合は6日、傘下組織の平均が6.09%だったと発表した。物価高が続き、人手不足も深刻になるなか、前年を0.24ポイント上回った。6%を超えるのは1993年(7.15%)以来32年ぶり。

 3日正午までに要求した2939組合分をまとめた。集計には年齢や勤続年数に応じた定期昇給(定昇)なども含まれる。物価高への対応として重要なベースアップ(ベア)分は、明確に分かる2454組合の平均が4.51%で、前年から0.21ポイント上がった。

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春闘での賃上げ要求と回答の推移

 前年からの伸びが高かったのは組合員数が300人未満の中小組合だ。定昇を含め、前年から0.60ポイント伸びて6.57%となった。300人以上の大手は0.20ポイント上がって6.04%だった。この日会見した連合の芳野友子会長は「中小組合の春闘にかける意気込みを感じる。連合として相場形成に努めたい」と語った。連合は今春闘で、大手との格差是正分として中小の要求目標を「1%以上」上乗せしていた。

 ただ、中小の高水準の要求が…

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