悪質ホストクラブ問題の対策として警察庁がまとめた風俗営業法の改正案が7日、閣議決定された。女性客の恋愛感情につけ込んで飲食をさせることや、料金を支払わせるため不安にさせて売春を要求することなどを禁止する。無許可営業などの法人の罰則は現在の150倍の3億円以下の罰金に引き上げる。
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政府は今国会での成立をめざす。成立すれば、一部の規定を除き公布の1カ月後から実施される。施行まで異例の早さで、警察庁は「今なお被害が続いており、できるだけ早期に手を打ちたい」と説明する。
悪質ホストクラブをめぐっては、女性客に多額の売掛金(ツケ)を負わせ、支払いのためにホストらが女性に売春などを促すといった実態があり、社会問題化している。
改正案では、女性客に多額のツケを負わせないための対策として、ホストらが料金について虚偽の説明をすることや、客が恋愛感情や好意を抱いていることにつけ込んで飲食をさせる行為、客が注文していないのに飲食などをさせることを禁止する。これらは順守事項とし、違反すると営業許可の取り消しや営業停止などの行政処分の対象になる。
「実家へ行く」 取り立てに対策
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