走行中に車輪の幅を変え、線路幅が異なる路線を直通できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)。新幹線と在来線の直通化をめざした開発で設けられた、試験設備の最終的な撤去が3月中旬に始まる。
新幹線と在来線を結ぶFGTは1997年に本格的に開発が始まり、西九州新幹線に初めて導入する計画だった。北陸新幹線でも検討された。
当初は「夢の列車」と期待を集め、その開発には累計約500億円の国費が投じられた。
だが、耐久走行試験で車軸の摩耗などが問題となり、採算性も疑問視された。国は18年に導入を断念し、すでに開発は止まっている。
最後に撤去される設備は熊本…