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齊藤優希三段。昨年の名人戦第1局では記録係を務めた=2024年4月10日午後2時58分、東京都文京区、北野新太撮影

 将棋の棋士養成機関「奨励会」の第76回三段リーグの最終17・18回戦が8日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、齊藤優希三段(28)が最終戦で敗れたものの、史上初の17勝目を挙げた。4月1日付でプロとなる四段に昇段する。

 半年で各18局を戦い、上位2人がプロになる三段リーグは1987年に始まり、過去最高成績は6人が記録した16勝2敗。史上最年少の14歳で四段になった藤井聡太名人・竜王は初参加の三段リーグで昇段したが、成績は13勝5敗だった。

 齊藤三段は札幌市生まれ、深浦康市九段門下。5歳の時、大工の祖父が作った盤で将棋を始めた。三段リーグに21歳で初参戦。年齢制限による強制退会の危機を好成績を収めることで回避しながら、14回目の挑戦で新記録を達成した。

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