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会見で高島晨伍さんの遺影を置いて「病院側は事実に向き合って謝罪してほしい」と話し、涙をぬぐう母淳子さん(右)=2024年4月22日午前11時20分、大阪市北区、大滝哲彰撮影
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 神戸市東灘区の甲南医療センターの医師、高島晨伍(しんご)さん(当時26)の自殺をめぐり、長時間労働が原因だとして、遺族が運営法人「甲南会」と理事長に計約2億3400万円の損害賠償を求めた訴訟が22日、大阪地裁で始まった。被告側は請求を棄却するよう求めた。

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 センター側は答弁書で、晨伍さんの業務量は「標準的なものだった」とした上で、「専門医」の資格取得に必要な学会発表の準備などに時間を割いていたと言及。研修の時間は自己研鑽(けんさん)であり、「在院時間をすべて機械的に労働時間と考えることは大きな誤りだ」などと主張した。

 母淳子さん(61)はこの日…

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